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【2022年わくわくパーニュ展のご報告】

当館ミュージアムショップでは、マリ共和国縫製学校自立支援プロジェクトとして、パーニュシャツ、パンツ、巾着トートや万能バンダナを展示販売しました。その売上から、アフリカンスクエアーさんと協同でミシン5台と1年分の教材用のパーニュと呼ばれるアフリカの布をAssociation Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校に寄付しました。当館からは、みなさんが、購入してくださった売上から、10万円を寄付させていただきました。

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

この学校は、首都バマコから東に230kmの地方都市セグーにあります。


セグーの市場の風景

セグーの市場の風景です。


2022年10月2日にアフリカンスクエアー代表取締役 牛尼恭史さんが自ら現地に出向き、ミシンとパーニュを縫製学校に届けてくださいました。アソシエーション ベンカジは1993年マリ共和国に創立したNGOです。縫製学校の他に、泥染めの工房や識字教育、保育園、その他の社会教育を行っています。運営は女性が中心で、生徒は全て女性です。

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

牛尼さんの現地レポートから、この日は、新学期が始まって2日目で、オリエンテーションや授業の様子が見られたそうです。生徒数は、第3学年が16人、第2学年が23人、新入学年が6人(25人くらいまで増える予定)と生徒は集まっているようです。

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

しかし、真昼間の晴れている日でも、教室の中はとても暗く電灯が必要だと感じたそうです。細かい作業をする縫製学校では、なおさら電気の供給が必要です。暗いなか、どうやって、布を裁断し、ミシンに糸を通し、きれいに縫うという作業が学べるというのでしょうか。4年ほど前に他のNGO法人から援助を受け、太陽光発電を使った電灯が設置されたそうですが、故障してしまい修繕ができず、壊れたままの状態だそうです。

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

まともに動くミシンや、教室の電灯で、受けられる教育の効率や質は大きく変化します。教材につかう布は生徒が用意することになっているそうですが、寄付によって、この負担を減らすことができました。質の高いものを作れる環境は、ひとりひとりの生徒の技術を高め、質の良いものを作る必要性の理解へとつながってくれればと願います。そして、何よりも、質の良いものを作ることが、生徒の収入になれば、就学の意欲は高まります。

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

今年は第三学年の生徒を特訓して、商品を作ってもらうそうです。当館ミュージアムショップでは、7月より「わっしょいパーニュ展」を開催する予定です。こちらの売上から、ベンカジの太陽光発電の電灯を修理する費用が出るように協力したいと思います。

Association Benkady(アソシエーション ベンカジ)縫製学校

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